コラム

 公開日: 2016-02-18 

初診日の証明『第三者証明書(20歳前に初診日がある場合の障害基礎年金)』

社会保険労務士の湯澤と申します。

前回は、第三者証明書(20歳以降に初診日がある場合)を書きました。

今回は、第三者証明書(20歳前に初診日がある場合の障害基礎年金)です。

「第三者」とは、請求者の民法上の3親等以内の親族を除く方を指します。

前回と同様に、原則、複数(2人以上)の第三者証明書が必要です。

また、請求者やその家族から聞いて知った場合(伝聞)は、聞いた時期が初診日頃でない場合は、原則、請求時から概ね5年以上前に聞いたことが必要です。

20歳前に初診日がある場合は、初診日を証明する書類が『第三者証明書のみ』であっても、内容を総合的に勘案して、請求者申立ての初診日を認めることができます。

20歳以降に初診日がある場合は、第三者証明書単独では初診日の認定は行わず、他の資料と合わせて、初診日が妥当であるか判断されます。

【事例1】

平成27年11月(54歳時)に「関節リウマチ」で請求。

本人が申立てた初診日(昭和52年7月頃)は、カルテが保存されていなかったため、病院の証明は提出できなかった。

しかし、当時通学していた高校の担任及び同級生の「第三者証明書」に記載された傷病の発生年月日等から、本人が申し立てている昭和52年7月頃を認め、昭和52年7月31日を初診日とした。

〈当時の担任の第三者証明の内容〉

(初診日と思われる年月日)昭和52年頃

(受診医療機関名)◯◯病院

(当時の状況)
昭和52年4月より◎◎高等学校で□□さんの担任をしておりました。当時、◯◯病院への通院による遅刻・早退がありました。また、体育の授業では診断書(病名:左膝関節硬直)を提出して見学していました。

〈当時の友人の第三者証明の内容〉

(初診日と思われる年月日)昭和52年夏頃

(受診医療機関名)◯◯病院

(当時の状況)
昭和52年、◎◎高等学校で一年生の時、夏休みに、◯◯病院への通院に付き添ったことがあります。膝に負担がかからない様、包帯を巻いて固定されていました。また、バス通学の乗り降りは不自由そうでした。その後も体育の授業はいつも見学していました。

【事例2】

平成27年11月(59歳時)に「症候性てんかん」で請求。

本人が申立てた初診日(昭和50年10月20日)はカルテが保存されていなかったため、医療機関の証明は提出できなかった。

しかし、当時のアルバイト先の雇用主及び友人の「第三者証明書」により本人が申し立てている初診日が妥当であると判断し、昭和50年10月20日を初診日として認定した。

〈当時の雇用主の第三者証明書の内容〉

(初診日と思われる年月日)昭和50年10月20日

(受診医療機関名)◯◯病院

(当時の状況)
19歳の時、バイク事故を起こした当時は、アルバイトの雇用主であった。事故後、◯◯病院に12ヶ月入院し、その後▲▲病院に2〜3ヶ月程度通院していた。通院期間も、仕事中に度々てんかん発作を引き起こし、病院にかつぎこまれることがあった。

〈当時の友人の第三者証明書の内容〉

(初診日と思われる年月日)昭和50年10月20日

(受診医療機関名)◯◯病院

(当時の状況)
バイク事故を起こした後、◯◯病院に1年程入院していた。その後▲▲病院に2〜3ヶ月程度通院していた。その当時、一緒にいる時にてんかん発作を引き起こして病院に運ばれることがありました。

【第三者証明書のポイント】

①第三者に関する事項(氏名、住所、請求者との関係等)

②受診状況に関する事項(初診の時期又は20歳前の受診の時期、受診の契機、受診時の状況、医療機関名や診療科、傷病名等)

③請求者の状況等に関する事項(初診日頃又は20歳前の症状の経過、日常生活の支障の度合い等)

④受診状況等を知り得た状況(いつ、どのような状況で見聞きしたのか等)

この記事を書いたプロ

サポート 障害年金相談室

社会保険労務士 湯澤裕至

埼玉県鴻巣市本町2-2-3 305 フラット九田 [地図]
TEL:090-8432-5603

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