コラム

 公開日: 2015-12-13 

『血液・造血器疾患』出血傾向群・造血器腫瘍群について

社会保険労務士の湯澤と申します。

今回も『血液・造血器疾患による障害』について、②出血傾向群、③造血器腫瘍群を見ていきたいと思います。

【一般状態区分表】(共通)

ア 無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく、発病前と同等にふるまえるもの。

イ 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの。例えば、軽い家事、事務など。

ウ 歩行や身のまわりのことはできるが、時には少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの。

エ 身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの。

オ 身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの。

②出血傾向群(血小板減少性紫斑病、凝固因子欠乏症等)

【A表】臨床所見

【Ⅰ欄】
①高度の出血傾向又は関節症状のあるもの。
②凝固因子製剤をひんぱんに輸注しているもの。

【Ⅱ欄】
①中度の出血傾向又は関節症状のあるもの。
②凝固因子製剤を時々輸注しているもの。

【Ⅲ欄】
①軽度の出血傾向又は関節症状のあるもの。
②凝固因子製剤を必要に応じ輸注しているもの。

【B表】検査所見

【Ⅰ欄】
①出血時間(デューク法)が10分以上のもの。
②APTTが基準値の3倍以上のもの。
③血小板数が2万/μℓ未満のもの。

【Ⅱ欄】
①出血時間(デューク法)が8分以上10分未満のもの。
②APTTが基準値の2倍以上3倍未満のもの。
③血小板数が2万/μℓ以上5万/μℓ未満のもの。

【Ⅲ欄】
①出血時間(デューク法)が6分以上8分未満のもの。
②APTTが基準値の1.5倍以上2倍未満のもの。
③血小板数が5万/μℓ以上10万/μℓ未満のもの。

上記により、

【1級】
A表Ⅰ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があり、B表Ⅰ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があるもので、かつ、一般状態区分表の『オ』に該当するもの。

【2級】
A表Ⅱ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があり、B表Ⅱ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があるもので、かつ、一般状態区分表の『エ』又は『ウ』に該当するもの。

【3級】
A表Ⅲ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があり、B表Ⅲ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があるもので、かつ、一般状態区分表の『ウ』又は『イ』に該当するもの。

③造血器腫瘍群(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等)

【A表】臨床所見

【Ⅰ欄】
①発熱、骨・関節痛、るい痩、貧血、出血傾向、リンパ節腫脹、易感染症、肝脾腫等の著しいもの。
②輸血をひんぱんに必要とするもの。
③急性転化の症状を示すもの。

【Ⅱ欄】
①発熱、骨・関節痛、るい痩、貧血、出血傾向、リンパ節腫脹、易感染症、肝脾腫等のあるもの。
②輸血を時々必要とするもの。
③容易に治療に反応せず、増悪をきたしやすいもの。

【Ⅲ欄】
治療に反応するが、肝脾腫を示しやすいもの。

【B表】検査所見

【Ⅰ欄】
①病的細胞が出現しているもの。
②末梢血液中の赤血球数が200万/μℓ未満のもの。
③末梢血液中の血小板数が2万/μℓ未満のもの。
④末梢血液中の正常顆粒球数が500/μℓ未満のもの。
⑤末梢血液中の正常リンパ球数が300/μℓ未満のもの。
⑥C反応性タンパク(CRP)の陽性のもの。
⑦乳酸脱水酵素(LDH)の上昇を示すもの。

【Ⅱ欄】
①白血球数が正常化し難いもの。
②末梢血液中の赤血球数が200万/μℓ以上300万/μℓ未満のもの。
③末梢血液中の血小板数が2万/μℓ以上5万/μℓ未満のもの。
④末梢血液中の正常顆粒球数が500/μℓ以上1000/μℓ未満のもの。
⑤末梢血液中の正常リンパ球数が300/μℓ以上600/μℓ未満のもの。

【Ⅲ欄】
白血球が増加しているもの。

上記により、

【1級】
A表Ⅰ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があり、B表Ⅰ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があるもので、かつ、一般状態区分表の『オ』に該当するもの。

【2級】
A表Ⅱ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があり、B表Ⅱ欄に掲げるうち、いずれか1つ以上の所見があるもので、かつ、一般状態区分表の『エ』又は『ウ』に該当するもの。

【3級】
A表Ⅲ欄に掲げる所見があり、B表Ⅲ欄に掲げる所見があるもので、かつ、一般状態区分表の『ウ』又は『イ』に該当するもの。

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社会保険労務士 湯澤裕至

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