コラム

 公開日: 2015-12-06 

『呼吸不全』について

社会保険労務士の湯澤と申します。

『呼吸器疾患による障害』についての認定基準をご紹介します。

呼吸器疾患は、肺結核、じん肺、呼吸不全に区分されていますが、今回は、呼吸不全について見ていきたいと思います。

【呼吸不全】とは
原因のいかんを問わず、動脈血ガス分析値、特に動脈血O2分圧と動脈血CO2分圧が異常で、そのため生体が正常な機能を営み得なくなった状態を言います。

動脈血ガス分析値及び予測肺活量1秒率の異常の程度

『A表』
【動脈血O2分圧】
軽度異常 70〜61 Torr
中等度異常 60〜56 Torr
高度異常 55以下

【動脈血CO2分圧】
軽度異常 46〜50 Torr
中等度異常 51〜59 Torr
高度異常 60以上

『B表』
【予測肺活量1秒率】
軽度異常 40〜31%
中等度異常 30〜21%
高度異常 20以下

また、障害年金には、各障害に共通して障害の程度を示す【一般状態区分表】と言うものがあります。

ア 無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく、発病前と同等にふるまえるもの。

イ 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの。例えば、軽い家事、事務など。

ウ 歩行や身のまわりのことはできるが、時には少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの。

エ 身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの。

オ 身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの。

と言ったものです。

『呼吸不全』による各等級に相当すると認められるものの一部例示

【1級】
A表及びB表の検査成績が高度異常を示すもので、かつ、一般状態区分表の『オ』に該当するもの。

【2級】
A表及びB表の検査成績が中等度異常を示すもので、かつ、一般状態区分表の『エ』又は『ウ』に該当するもの。

【3級】
A表及びB表の検査成績が軽度異常を示すもので、かつ、一般状態区分表の『ウ』又は『イ』に該当するもの。

『慢性気管支喘息』による各等級に相当すると認められるものの一部例示

【1級】
最大限の薬物療法を行っても発作強度が大発作となり、無症状の期間がなく一般状態区分表の『オ』に該当するものであって、予測肺活量1秒率が高度異常(測定不能を含む)、かつ、動脈血ガス分析値が高度異常で常に在宅酸素療法を必要とするもの。

【2級】
呼吸困難を常に認める。常時とは限らないが、酸素療法を必要とし、一般状態区分表の『エ』又は『ウ』に該当する場合であって、プレドニゾロンにに換算して1日10mg相当以上の連用、又は5mg相当以上の連用と吸入ステロイド高用量の連用を必要とするもの。

【3級】
喘鳴や呼吸困難を週1回以上認める。非継続的なステロイド薬の使用を必要とする場合があり、一般状態区分表の『ウ』又は『イ』に該当する場合であって、吸入ステロイド中用量以上及び長期管理薬を追加薬として2剤以上の連用を必要とし、かつ、短時間作用性吸入β2刺激薬頓用を少なくても週に1回以上必要とするもの。

『在宅酸素療法』を施行中のものについての取り扱い。

❶常時(24時間)の在宅酸素療法を施行中のもので、かつ、軽易な労働以外の労働に常に支障がある程度のものは【3級】と認定されます。

❷障害認定日は、初診日から1年6カ月経過していなくても、『在宅酸素療法を開始した日』になります。

慢性肺疾患により非代償性の肺性心を生じているものは【3級】と認定されます。

この記事を書いたプロ

サポート 障害年金相談室

社会保険労務士 湯澤裕至

埼玉県鴻巣市本町2-2-3 305 フラット九田 [地図]
TEL:090-8432-5603

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
料金・手続きの流れ

《料金》・相談 無料・着手金はいただいておりません。・成功報酬1.年金額の2ヶ月分+消費税2.初回支払額の10%+消費税上記1か2のいずれかで高額な方が...

 
このプロの紹介記事
社会保険労務士 湯澤裕至さん

「障害年金」専門の社労士です!あなたの不安、困ったを解決し、受給開始まで安心フルサポートします(1/3)

 2015年1月、障害年金のプロフェッショナルである社会保険労務士の湯澤裕至さんが「サポート 障害年金相談室」を鴻巣市に開設しました。 「年をとったら老齢年金、旦那さんが亡くなったら遺族年金というイメージは皆さんお持ちです。でも、病気や...

湯澤裕至プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

障害年金に強い!専門性と豊富な経験で、受給開始まで親身に対応

事務所名 : サポート 障害年金相談室
住所 : 埼玉県鴻巣市本町2-2-3 305 フラット九田 [地図]
TEL : 090-8432-5603

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-8432-5603

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

湯澤裕至(ゆざわやすし)

サポート 障害年金相談室

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
初診日の証明『一定の期間継続して異なる公的年金制度に加入している場合』

社会保険労務士の湯澤と申します。前回は【一定の期間継続して同一の公的年金制度に加入している場合】の初診...

初診日の証明『一定の期間継続して同一の公的年金制度に加入している場合』

社会保険労務士の湯澤と申します。医療機関の証明がある書類(医証)が無く、『初診日』が証明できない場合ど...

初診日の証明『第三者証明書(20歳前に初診日がある場合の障害基礎年金)』

社会保険労務士の湯澤と申します。前回は、第三者証明書(20歳以降に初診日がある場合)を書きました。今...

初診日の証明『第三者証明書(20歳以降に初診日がある場合)』

社会保険労務士の湯澤と申します。障害年金の手続きにおいて『初診日』の証明がとても大切であることを書いて...

鴻巣市在住の病気やケガで働けずお困りの方へ

社会保険労務士の湯澤と申します。私は、鴻巣市で障害年金を専門とした社会保険労務士事務所(サポート 障害...

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ