コラム

 公開日: 2015-12-03 

『知的障害』『発達障害』について

社会保険労務士の湯澤と申します。

今回は、『知的障害』と『発達障害』について見ていきたいと思います。

『知的障害』
知的能力の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に持続的な支障が生じているため、何らかの特別な援助を必要とする状態にあるものを言います。

【1級】
知的障害があり、食事や身のまわりのことを行うのに全面的な援助が必要であって、かつ、会話による意思疎通が不可能か著しく困難であるため、日常生活が困難で常時援助を必要とするもの。

【2級】
知的障害があり、食事や身のまわりのことなどの基本的な行為を行うのに援助が必要であって、かつ、会話による意思疎通が簡単なものに限られるため、日常生活にあたって援助が必要なもの。

【3級】
知的障害があり、労働が著しい制限を受けるもの。

『発達障害』
自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものを言います。

【1級】
発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が欠如しており、かつ、著しく不適応な行動がみられるため、日常生活への適応が困難で常時援助を必要とするもの。

【2級】
発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が乏しく、かつ、不適応な行動がみられるため、日常生活への適応にあたって援助が必要なもの。

【3級】
発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が不十分で、かつ、社会的行動に問題がみられるため、労働が著しい制限を受けるもの。

『知的障害』も『発達障害』も、労働に従事していることをもって、直ちに日常生活能力が向上したものと捉えず、現に労働に従事している者については、その療養状況を考慮するとともに、仕事の種類、内容、就労状況、仕事場で受けている援助の内容、他の従業員との意思疎通の状況等を十分考慮したうえで、日常生活能力を判断することになっています。

仕事をしているから障害年金が受けられないという訳ではありません。

障害年金は『初診日』が重要です。

『初診日』とは、障害の原因となった傷病で、初めて医師に診てもらった日です。

なぜ重要なのかと申しますと、

①初診日が国民年金期間なのか厚生年金期間なのかで支給される制度が違います。

②初診日の前にある程度保険料を納めていないと障害年金が受けられません。

③初診日から1年6カ月経過した日に障害年金で定める障害の状態にあるのか認定されます。

『初診日』を中心に物事が決まってきます。

『知的障害』の場合の初診日は20歳前になります。先天的な知的障害の場合は出生日が初診日となります。

『発達障害』の場合の初診日は、知的障害を伴わない者が、(自覚症状があって)初めて受診した日が20歳以降であった場合は、(20歳以降の)当該受診日が初診日となります。

『20歳前障害』というものがあります。

20歳前の初診日は、国民年金に加入する義務はありませんから、国民年金保険料をどれだけ納めていたかは問われません。

しかし、20歳前障害は国民年金からの支給となりますなりますから、2級以上の障害の状態になければなりません。

また、厚生年金の上乗せはありません。

20歳以降の初診日は、保険料をどれだけ納めていたか問われます。

しかし、厚生年金期間中に初診日がありますと3級の障害の状態で受けることもできます。

国民年金には3級はありません。

また、2級以上ですと厚生年金と国民年金から受けることができます。

初診日が20歳前か後かで、支給される等級と年金額に違いがでてくることがあります。

この記事を書いたプロ

サポート 障害年金相談室

社会保険労務士 湯澤裕至

埼玉県鴻巣市本町2-2-3 305 フラット九田 [地図]
TEL:090-8432-5603

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