コラム

 公開日: 2015-09-19 

『障害認定日』と『傷病が治った状態』

社会保険労務士の湯澤と申します。

前回まで『初診日』についてご説明いたしました。

続いて『障害認定日』と言う要件についてご説明したいと思います。

こちらも大変重要な要件になります。

『障害認定日』とは、初診日から1年6カ月経過した日をいいます。

読んで字のごとく、障害年金で定める「障害」の状態にあるのか「認定」する「日」です。

障害年金には『障害認定基準』と言うものがあります。

日本年金機構のホームページに掲載されていますのでご覧いただけます。

『眼、聴覚、鼻腔機能、平衡機能、そしゃく・嚥下機能、音声又は言語機能、肢体、精神、神経系統、呼吸器疾患、心疾患、腎疾患、肝疾患、血液・造血器疾患、代謝疾患、悪性新生物、高血圧症、その他の疾患』

についての基準があり、障害認定日にこの基準に該当しているか審査されます。

この基準に該当していれば、障害認定日以降に初めて障害年金の請求手続きをする事ができます。

そして、障害の状態にあると認定されれば、障害認定日の月の翌月から支給されます。

障害年金の手続きは、原則、初診日から1年6カ月経過した障害認定日まで待たなくてはなりません。

しかし、障害認定日は、1年6カ月経過しなくても認められる場合もあります。

それは、傷病が『治った』場合です。

『治った』と言っても、元通りに治ったと言う訳ではありません。

障害認定基準には、

「傷病が治った場合」とは、器質的欠損若しくは変形又は機能障害を残している場合は、医学的に傷病が治ったとき、又は、その症状が安定し、長期にわたってその疾病の固定性が認められ、医療効果が期待し得ない状態に至った場合をいう。

とあります。

簡単に言いますと、現代の医学では良くも悪くもならない、症状が固定した場合です。

症状が固定していれば、1年6カ月待たなくても障害年金の請求手続きが
できますから、早く受給できる訳です。

しかし、この『症状が固定している』かどうか認められるかは微妙な事もあります。

脳梗塞や脳出血等、脳血管障害により身体に麻痺が残ってしまった場合、初診日から『6カ月』を経過した日以降に症状が固定していると『認められれば』障害年金を受けることができます。

しかし、6カ月を経過してもリハビリ中でまだ改善の余地がある場合は、症状が固定しているとは認められないと判断され障害年金を受けることができません。

6カ月経過すれば、必ず認められると言う訳ではないのです。

請求手続きをしてみたものの6カ月の固定が認められず、結局、1年6カ月待って改めて請求手続きをする事になった、という事もあります。

『傷病が治った』かどうかは注意が必要ですのでご相談下さい。

次回、更に具体例を示したいと思います。

この記事を書いたプロ

サポート 障害年金相談室

社会保険労務士 湯澤裕至

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