コラム

 公開日: 2015-09-09  最終更新日: 2015-09-19

『初診日』の証明の難しさ。

社会保険労務士の湯澤と申します。

障害年金のお手続きに来られる方は、ご本人はともかく、奥さまや親御さん、お子様等、ご家族を心配されてやって来ます。

障害年金はそんな方々の強い味方になってくれるのですが、手続きが分からない。そして、面倒くさい。

特に『初診日』の証明が大変なのです。

年金事務所に行かれますと、こんな感じの会話になると思います。

(フィクションです。)

お子さんが職場のストレスでうつになり、親御さんがご相談に来ます。

本来はとても明るいお子さんだったと言います。今は、ほとんど家から出ない引きこもり状態。

いつ治るのか分からない病気で、お子さんの将来を心配しています。

職員「お子さんの様子がおかしくなったのはいつ頃ですか?」

親御さん「勤め始めてから半年たったころでしょうか。不眠が続きまして…」

職員「初めて病院に行ったのはいつ頃ですか?」

親御さん「平成◯年の◯月頃です。◯◯メンタルクリニックでうつと診断されました」

職員「精神科に行かれる前に、近くの町医者にかかってはいませんか?。最初は、ご自分が精神疾患にかかっているとは思いませんからね」

親御さん「◯◯診療所に行きました。そこで精神科を勧められまして…」

障害年金のお手続きは、初めてお医者さんに診てもらった日の特定から始めます。

『初診日』と言います。

職員「初診日は、◯◯診療所で初めて診てもらった日になりますね」

うつと具合が悪くなって◯◯診療所で診てもらった症状が同じ病気と言えるからです。

職員「初診日は、決して正式な病名が判明したところではないんですね」

障害年金独自の書類として『受診状況等証明書』と言うものがあります。
この書類で『初診日』を証明します。

職員「受診状況等証明書をお渡ししますので、◯◯診療所で初診日を証明してもらってください」

親御さん「そうですか…。もう10年も前ですが証明できるでしょうか?」

カルテの保存期間は5年となっています。

職員「う〜ん。カルテが残っているといいのですが…。もし、なかったら、簡単にデータを残している場合もありますので、確認して下さい」

医療情報サマリーと言うものです。

親御さん「それもない場合はどうしましょうか?」

職員「◯◯メンタルクリニックで受診状況等証明書を取って下さい。それで◯◯診療所の初診日を証明できればいいのですが…。◯◯診療所からの紹介ですか?」

紹介なら紹介状が◯◯メンタルクリニックに残っているはずです。

親御さん「いいえ、違います。」

初診日はあくまでも◯◯診療所ですから、◯◯診療所の初診日を証明しなくてはなりません。

それでも証明できない場合は…。

職員「◯◯診療所の診察券やお薬手帳、領収書は残っていますか?」

親御さん「診察券があると思うのですが…。探してみます。」

『初診日』の証明は、医師の証明が一番確実なのは言うまでもありません。

しかし、皆さん、障害年金を見越して病院に行っている訳ではありませんから、証明書類など取っていない訳です。

初診日が遡るほど証明が難しくなる理由がここにあります。

だからと言って、100%確実に証明できなければ障害年金は請求できない、という訳ではありません。

100%に近づける努力は必要ですが、諦めてはいけないと思います。

頑張って手続きを進めて行きたいと思いますので、ご相談下さい。

今度、初診日の取り扱いが変わります。

追って、ご報告いたしまし。

この記事を書いたプロ

サポート 障害年金相談室

社会保険労務士 湯澤裕至

埼玉県鴻巣市本町2-2-3 305 フラット九田 [地図]
TEL:090-8432-5603

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