コラム

 公開日: 2017-01-10 

お酒を楽しむ「ちょい飲み」で、ラーメン店「日高屋」は3年連続の最高益を達成。

見出し:「ちょい飲み]居酒屋・カフェ・中華・牛丼の各業界が殺到

ラーメン店「日高屋」を運営するハイデイ日高が26日発表した2016年3月~11月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比8%増の23億円だった。3~11月期としては3年間連続の最高益を計上。

「ちょいと一杯」を目当てに立ち寄る顧客の需要を取り込み、「単価の高いレモンサワーやハイボールの販売比率が高まった」(島需一取締役)。売上高は5%増の286億円だった。11月末の店舗数は396店で、2月末より15店純増した。

既存店売上高は前期並みにとどまった。夏場の天候不順で客数が1,2%減少した。ただ「ちょい飲み」をする人は単価の高い酒類を注文するため、客単価は1,2%上昇した。(日本経済新聞2016.12.27)


ところで、「流通・消費2015勝者の法則」日経MJ流通新聞刊によると、「短時間・低価額」のニーズに「ちょい飲み」部門が居酒屋、カフェ、中華・牛丼店などの各業界が殺到している。幾つかの事例を見ると以下の通り。

例1東京都中央区にある「バーミヤン水天宮前店」は

「軽く一杯やるならここが最高だよね」。2014年8月下旬、40~50歳台の男性会社員3人が中華料理をつまみながら、ボトル入りの芋焼酎「黒霧島」をそれぞれ水割りやロックなど好きな飲み方で楽しんでいた。

彼らが頼んだ焼酎(900ミリリットル、税別1249円)のほか、10個入りギョーザ(同359円)や「四川麻婆豆腐」(同449円)など。税込みの総額は約3200円と、割り勘にすると一人当たり1000円ちょっとで済む。

3人組の一人は「同じ焼酎のボトルが2000円台の居酒屋が安いと思って通っていたが、ここは1000円台。それからはまった」と話す。残ったボトルは2ヶ月間、無料で預かる。同店のキープボトルは約110本だという。

バーミヤンがボトルキープを始めたのは09年、徐々に認知度は高まって。14年7月の既存店のアルコール売上高は前年同月比4%増えた。
例2東京都品川区にある西五反田の「吉野屋」一丁目店2階

黙々と牛丼を食べる客が多い1階とは様変わりする。同僚と来店した男性会社員は「立ち飲みと同じ位の値段なのに座って飲める」と、ホッピーでのどを潤す。同店2階は平日の午後5時半から5時間、ちょい飲みスペース「吉呑み」(よしのみ)に切り替わる。

これまで通常の吉野屋でもビールなどを販売していたが、吉呑みはハイボール(350円)や梅酒(同)などアルコールに加えて、牛すじ煮込み(同)やマグロの刺し身(300円)といったつまみも豊富に取り揃えている。勿論通常の牛丼も注文できる。

夜間の顧客確保は吉野家の長年の課題だった。

13年夏以降、JR神田駅店など3店で吉呑みを試してきた。結果は上々で、門脇純孝専務は「3店の夜間の売上高は約4割増えた」。利用者は30~50歳台の男性で、客単価は1000円~1500円。「上司が部下を連れてくるケースも多い」と言い、国内全店の約1200店の内、都心部のビルに入居する約400店に吉呑みを拡大できないか検討中。{「流通・消費2015勝者の法則」日経MJ流通新聞刊より抜粋}

私の考えを言わせてもらうと。

飲食店業界が人手不足や来店客数の減少などで業績が伸び悩み、経営悪化をきたしている企業が増えているようだ。どうしたら業績を上げることができるのか。迷いながら、低価額を打ち出さざるを得ない状況でもあったとも言える。

「短時間で低価額」と云う顧客ニーズを掴み、その結果「ちょい飲み」部門を
拡充した結果、好業績を上げたとも言える。その好業績の要因は、「夜間の顧客確保は吉野家の長年の課題だった」ともいわれているように、店主はまず顧客の立場に立って考えた結果だったと思われる。言い換えれば店主と顧客がそれぞれの要望が合致した結果だったとも言える。

ラーメン店日高屋が3年連続最高益の達成は、「ちょい飲み」と云う、お酒の飲み方の変化やお金の使い方が大きく変わっていることが分かる。居酒屋を始め、カフェ、中華・牛丼等の各業界の個店の経営形態も大きく変化していることも分かる。業績を上げるにはどう対応する必要があるのか。将来の経営の見通しを考えて必要な見直をして、新たな経営計画書を作成する必要性があるだろう。既にワタミなどは新たな経営計画の下で経営が実行されていると聞く。

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