コラム

 公開日: 2017-01-29 

引き出すコミュニケーションを使ったピアノレッスン

主体的な学びを引き出すには?

昨年10月に京都大学で「教育コーチングをベースにしたアクティブラーニング実践フォーラム2016」が開催されました。
私のエントリーした実践事例「引き出すコミュニケーションを使ったピアノレッスン」が日本教育コーチング大賞 金賞を受賞しました。
実践事例では、ふだんのレッスンの中で、意識的に、あるいは無意識にどのように生徒たちにかかわっているのか、振り返ってみました。
以下、紹介したいと思います。

実践1 合意形成
どんな小さな子でも、「自分はこうしたい」という思いを持っている。
こちらの考えを押し付けるのではなく、「〜したいけれど、いい?」と合意を求めることで、
フラットで円満な関係ができる。

実践2 質問
「これはこうだよ」と教えても、生徒の中にはあまり残らない。
「Aの部分とCの部分、どこが違ってる?」「ここどんなリズムだと思う? 叩いてみて」
自分で答えを考えるのは楽しいし、やる気につながる。

実践3 判断を脇に置いて、興味を持って生徒の行動を見る
レッスン中、ピアノの中を覗きこんだり、鍵盤のあちこちを叩いたり、ペダルを踏んだり、といったことを子供たちは始める。
判断を脇に置き、「この子は今何に興味があるんだろう?」「何を楽しんでいるんだろう?」と興味を持って見てみる。
行動を見守り、寄り添うことで、生徒のピアノへの興味が増すかもしれない。
少し満足した頃を見計らって「楽譜に戻りたいけど、いい?」~同意形成して曲に戻る。
自分から、「あっ!今この曲弾いてたんだっけ」と気づいて戻る子もいる。

実践4 フィードバック
事実を伝える。「音が違っているところがあったよ」「メロディーより伴奏が大きく聞こえたよ」
鏡になってシンプルに事実を伝える。自分で直す力を生徒は持っている。

実践5 作戦会議
家での練習をあまりしなかったり、発表会が近づいているのに、本気度があまり感じられない時に、「作戦会議を開こう」と提案し、コーチングタイムに入る。
「発表会でどんな風に弾けたら嬉しい?」「練習時間どうしたい?」~生徒の中にちゃんと答えがある。

実践6 透明人間
依存度が高い子は、先生の助けがないと弾けないという状態になり得る。
ある程度できたら、「おうちでひとりで練習してると思って、やってみて。先生は透明人間になって聴いてるね」と声かけ、見守るに徹する。

実践7 傾聴
弾き終わった後、生徒が自分の演奏について、話し出すことがある。自己観察の瞬間だ。しっかり耳を傾けて、思いを受けとり、課題について一緒に検討する。
こちらから「今弾いてみて、どうだった?」と聞いてみるのもあり。

実践8 背中を押す
新しいことに踏み出す時に、「できるかな?」と言う子が多い。「できるよ!」「やってみよう!」~背中を押すことが、チャレンジにつながる。

実践9 選択
「この曲はもう一度宿題にするか、今日ここで仕上げるか、どっちにしたい?」「両手で今やってみようか? それとも今度にしたい?」と問いかける。
どのタイミングで始めるか、どのタイミングで終わりにするのか、本人の中にある答えを尊重する。
やらされ感なく練習に取り組むことができる。

実践 10 承認
どんな子でも、どんな親でも、100%OK! まるごと承認してかかわる。うまく行かない時は、自分を振り返ってみる。
「来てくれてありがとう!」存在承認を口に出して届ける。


「教えなければ」や「やらせなければ」を手放して、生徒とかかわることで、生徒は主体的に学び始めます。
愛情・信頼・尊重でかかわることで、生徒は安心して力を発揮します。
ピアノを弾くことやレッスンを受けることで、また発表会で周りの人たちから承認を受けることをつうじて、生徒たちの自己肯定感が高まっています。

この記事を書いたプロ

育ちの部屋 comodo(コモド) [ホームページ]

ピアノ講師 田村かなめ

埼玉県川口市東川口6-13-27 エンゼルハイム東川口601 [地図]
TEL:080-1109-7405

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2
次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
webでのお申込み

https://www.itsuaki.com/yoyaku/webreserve/storesel?client=gao122

 
このプロの紹介記事
「育ちの部屋 comodo(コモド)」の田村かなめさんプロフィール画像

子どもが本来持っている意欲や能力をのばすには、子どもを「信じて見守る」親の姿勢が重要(1/3)

「高度経済成長時代の教育とは異なり、現代の子どもたちに必要な教育は“教えること”よりも、“育むこと”。経済成長が見込まれ、国家に守られていた時代ではなく、グローバル化、ボーダーレス化が進む時代を生き抜くために、現代にマッチした教育が必要です...

田村かなめプロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

音楽教育と教育コーチングのマッチングで子どもの能力を引き出す

会社名 : 育ちの部屋 comodo(コモド)
住所 : 埼玉県川口市東川口6-13-27 エンゼルハイム東川口601 [地図]
TEL : 080-1109-7405

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

080-1109-7405

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

田村かなめ(たむらかなめ)

育ちの部屋 comodo(コモド)

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
子育ちのすすめ

 どんな信念をもって、お子さんを見ていますか? 「子どもは、教えなければ、ちゃんと育たない」そんな信念...

[ 子どもは育とうとする生き物である ]

教える、させるを手放す

 先生!教えないで!! 今は中学生になる生徒さんが、小学校3年生の頃、私に言った言葉です。もし教育コー...

[ ティーチングを受けとるレセプター ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ