コラム

2013-04-23

著書『牛丼経済学』を紐解く ~②外食業界の慢性低賃金の所以をご存知ですか!?~

皆さまこんにちわ。
平素より弊社代表のコラムをご開封・購読頂き、誠に有難うございます。


ファイナンシャルプランニングという考え方で、個人法人合わせて延300件以上のコスト削減実績


ファイナンシャルプランナー(FP)として、講演・セミナーを年間100件以上実施

TSPコンサルティング株式会社 代表取締役

佐藤 毅史(さとう つよし)です。

昨日のコラムの中でGWについて書かせて頂きました。今年は最大10日間もお休みを確保出来るという事で、国内・外問わず多くの方が旅行に出かけられるのかも知れませんね。現在の円安基調が続き、海外旅行よりも国内旅行にインセンティブを感じてもらえれば、日本国内で経済(お金)が循環しますので、非常に景気回復にも良いのではないでしょうか!?

海外での消費よりも国内観光地での経済循環と消費が一番好ましい様に感じられます。是非、皆様。

日本を見直しましょう!そして、日本の古き良きを訪ねましょう!!

それでは本日のコラム本題へと参ります。

4/18(木)
一杯の牛丼から見えてくる日本経済の軌跡とこれから
~アベノミクスでデフレ・外食不況は脱出できるか!?~




が発売されました。

経済評論家の森永卓郎さん、東証一部上場株式会社ネクシィーズ近藤社長から著作推薦を頂きました。

そこで、まだ本著作を購入頂けていない方の為にシリーズで5回に分けて本著作の内容を一部ですが公開したいと思います。

著書『牛丼経済学』を紐解く ~②外食業界の慢性低賃金の所以をご存知ですか!?~

第1章
私たちの収入に見る日本経済のイマ

◆サラリーマンの平均年収下落と公的負担増加
 国税庁発表の民間給与実態統計調査によると、会社員の平均年収は平成9年の467万円を頂点に、右肩下がりの状態です。しかし、この統計はあくまで平均。
つまり、外資系のイケイケ営業マンや顧客を多数抱える保険外交員等も含んで居ます。
一方で、非正規雇用されている人や、飲食店に代表されるサービス残業が横行していて低収入の立場にある人もいますので、これはあくまで平均値として考える必要があります。
新聞折り込み広告の中でも、求人情報として
「月給20~23万円」
という求人を多く見かけます(年収ベースで250万円程度、賞与があっても300万円くらい)

筆者が飲食店で働いていたころは、
月手取り15万円という状況でした。
国税庁の統計を見た時、
「ウソだろ!?」と疑いたくなる気持ちになったコトを今でもよく覚えております。

…と以下続きます。

読者の中には、

「俺はもっともらってるぞ!!」 「私は平均位かな…」 「え、俺平均以下じゃん!!」

と色々な声が聞こえてきそうです。

そうです、それで良いんです!!

世の中をしり、現在の自分がどうなのか知る事は、入口の段階では非常に大切な事なのですから。


では続けます。

◆統計をもとに見る飲食業界のイマ
先ほどの国税庁民間給与実態統計調査には実は続きがあります。

 この統計を見ると、業界別の平均賃金は平成23年で全業種平均は409万円でしたが、飲食業に限ってみると全14業種中最下位の平均230万円という恐ろしい数値を叩き出しているのです!!
 世間一般には、農林水産業(第一次産業)は天候の影響を受けたり、価格を自由決定できず、後継者もいないから大変だ、などと良く言われていますが、その農林水産業よりも平均年収が低いのが現実なのです。
 では、何故飲食業界はこれほどまでに低賃金なのでしょうか!?

 それは以下の2つに集約されます。
 ・参入障壁の低さ
 ・とどまる事を知らない過剰競争の波にいる事

 飲食業を展開した事のある人はご存じかも知れませんが、筆者は不動産管理会社の営業マン時代にインドカレー屋の出店・開拓営業を行っておりましたのでわかる事を書くと、飲食店の経営に必要なものと言えば…、

①保健所の営業許可
②適当な立地の場所とお金・人(人員)
③提供するコンテンツ(内容)

これだけなのです。かたや、平均賃金が業界首位の「電気・ガス・熱供給業(平均賃金713万円)」はどうなのでしょうか!?

飲食店と同じように、簡単に市場参入できるのでしょうか!?

そうです、出来ませんよね。国や地域特有の棲み分け(規制)があったり、元々長年にわたり敷設されてきたインフラがあるので、新規参入業者が割って入る余地は極めて厳しいと言えそうです。

それこそ、日本のかつての電話料金が法外に高く、電電公社が終わり、各社の参入を経て、今までどれだけの電話料金が下がったことか、お分かり頂ける事と思います。

同様にして価格競争の面でも考えると、ここでは平均賃金が業界二位の「保険・金融業(平均577万円)」と比べてみましょう。
保険業法においては、保険の販売に於いて代理店による値引きや利益供与が禁じられています。
生保のおばちゃんが職域で飴玉を配る行為程度は許されますが、商品券等を渡す行為は完全NG行為。
違反すると代理店廃止や、手数料カットなどになり、保険会社においてもキツイ行政処分の対象となります。

また保険業界は保険業法第300条の規定により、保険募集人に対して他者を誹謗中傷したり誤解を招く恐れのある比較を行う事を禁止しておりますが、これが一方では過剰な競争が起こることを抑制する事にもなっており、保険業界はある意味では守られている業界ともいえるのです。

では、飲食業界はどうでしょうか!?
オフィス街のランチタイム、街中を歩けば路面販売される激安弁当の数々が溢れておりますが、値段を安くしてはいけないという法律が存在するのか…!?

しませんよね、低価格を抑制する法律などありません。むしろ、この国は資本主義の国ですから、そこは適切な競争と捉えられているのかもしれません。

こうして飲食業界は、参入障壁の低さと過剰競争の波の中に居る事で、そこで働く人たちに十分な給与を与える事が出来ずに、ジリ貧化のミリを歩むことになっている現状なのです。その結果が、業界別平均賃金のぶっちぎり最下位という結果なのです。


…。いかがだったでしょうか!?
知らぬが仏
とは言いますが、現在の日本は1億総国民ジリ貧化ともいうべき状況。

血で血を洗うかの様な、値下げ根性合戦を展開しているのです。しかし、これで良いのでしょうか!?


私が問いたい事はそこです。本当に皆さんは一生懸命働いてもらえる対価が減って嬉しいですか!?
自分の時間価値を低く見積もられて悔しく無いですか!?

では、どうすれば良いのか!?


続きは明日にしましょう!!

最後まで購読ありがとうございました。

4/18(木)発売!!
一杯の牛丼から見えてくる、日本経済の軌跡とこれから




店頭ではこの様な素敵なPOPが皆様の来店をお待ちしております。




お買い求めはアマゾンでも行えます。

http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E6%9D%AF%E3%81%AE%E7%89%9B%E4%B8%BC%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%81%AE%E8%BB%8C%E8%B7%A1%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E6%AF%85%E5%8F%B2/dp/4828304738

セミナー参加のお申し込み、FP相談(資産運用、保険の見直し、不動産売買のセカンドオピニオン)
お申し込みは、弊社HPのお問合わせフォームへ
http://fp-tsp.com/contact.html


当コラム及び弊社のサービスに関するご意見・感想、要望はこちらまで→
http://fp-tsp.com/contact.html

セミナー・講演情報は随時UPしております→
http://fp-tsp.com/index.html
(SEMINER&WRITINGのタブ内に記載があります)

ご興味有ります方は、ご参照下さい。


TSPコンサルティング株式会社
佐藤 毅史

この記事を書いたプロ

TSPコンサルティング [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 佐藤毅史

東京都豊島区東池袋1丁目36番3号 池袋陽光ハイツ507 (本社) [地図]
TEL:03-5957-5027

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
金融商品の販売を行わないファイナンシャルプランナー 佐藤毅さん

経済や財務、金融商品などのお金に纏わる知識を広く持つコンサルタント(1/3)

 夢のマイホーム購入、子育て、教育、老後。人生の中で大きな決断が必要なときには必ずと言って良いほど、お金について考えなければならないことが多いものです。  しかし、この人生の大きな決断は人生で一度きり。本や雑誌の特集などに目を通し勉強し...

佐藤毅史プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

不動産に関して特に高い専門性を有するFP

事務所名 : TSPコンサルティング
住所 : 東京都豊島区東池袋1丁目36番3号 池袋陽光ハイツ507 [地図]
(本社)
TEL : 03-5957-5027

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5957-5027

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

佐藤毅史(さとうつよし)

TSPコンサルティング

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

不動産投資の現実を知って絶句! 業者の話している事がすべてまやかしと気付きました。

私は都内に住む公務員のMK子(仮名)です。 知人に誘われる...

MK子
  • 20代/女性 
  • 参考になった数(10

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
【アホノミクスの功罪①】生活物資の価格高騰に消費者はどうすれば良いの!?

【直近開催の公開セミナー情報】◆11月22日(土)ビジネス教育出版社様にて講演します。10:00~13:00...

[ ファイナンシャルプランナー(FP) ]

劇薬を超えた日銀の追加緩和~中小企業は景気回復していない!~

【直近開催の公開セミナー情報】◆11月5日(水)ビジネス教育出版社様にて講演します。10:00~13:00...

[ 経営者としての見解 ]

この国の間違った価値観~生活保護はあるべくしてあるべき!~

【直近開催の公開セミナー情報】◆11月5日(水)ビジネス教育出版社様にて講演します。10:00~13:00...

[ ファイナンシャルプランナー(FP) ]

円安倒産増加に見る、日本のイマ アベノミクスは本当に正しいのか!?

【直近開催の公開セミナー情報】◆10月11日(土)ビジネス教育出版社様にて講演します。10:00~13:00...

[ ファイナンシャルプランナー(FP) ]

独立・起業を目指す人が押さえて欲しい、値決めの基礎知識

【直近開催の公開セミナー情報】◆10月11日(土)ビジネス教育出版社様にて講演します。10:00~13:00...

[ 経営者としての見解 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ