コラム

2012-12-04

2012.12.04の日経朝刊から

2012.12.04の日経朝刊31面で、仕事上のトラブルに関する記事を特集しています。どれも近年、重点テーマになっているものばかりで、有益であると感じましたので取り上げたいと思います。

当事務所にもかなりの労務相談やお問合せを頂戴します。ここんとこ途切れることがないというのが実務をやっていて感じます。

クライアントの一度の訪問で、少なくとも3,4のお問合せをいただくことも多く、労務リスクの芽が潜んでいるのだなあと実感しております。

12.04の日経の話にもどりますが、12.04の日経に掲げられたメニューはどれも時代を反映してのものと考えられます。
簡単に記しておきます。

一つ目、ネット。
 ブログ、フェイスブックなどの交流サイト(SNS)に関連して、企業秘密、営業上の秘密に関するものをブログ、フェイスブックに書き込んだ場合のリスクです。

企業は一般に、就業規則などで社員のSNS利用に関するルールを設け、営業秘密等の漏えい防止の対策をしますが、それでも、社員の行動を止めることはできないというのが実情です。

法的には、不法行為で損害賠償問題になりうるものですが、社員のほうにもあまり考えず、悪意もなく、気軽な感覚でしてしまっているのかもしれません。

ネットが怖いのは、一度ブログ、フェイスブックなどの交流サイト(SNS)に載せてしまうと、もはや秘密ではなくなることです。

二つ目、パワハラ。
 今日の記事では、営業成績を残せなかった社員を立派な営業マンにしようと厳しく指導し、怒鳴るなどの上司の行為があって、社員がうつ病を発症したという、近年の裁判例でもよくみられるバージョンが紹介されていました。

「一昔前は、そのくらいじゃうつになんかならない。病気になるほうが軟弱だ」との声もよくあがります。しかし、結果として、人格権の侵害になる叱責・指導は行き過ぎとなるリスクになりますし、うつ病になる得るような言動があれば、不法行為の問題もかかえることになります。

事が表面化し、損害賠償問題になりますと、上司への損害賠償はもちろん、会社も使用者責任が問われることにもなりかねません。

普段から、言い方、接し方などを冷静に保持することが能力として求められるものと痛感いたします。

三つ目、けんか。
 従業員どうしのけんかは、わりと多くあるものです。今日の記事でも取り上げられていましたが、それには理由があります。考えが合わない。人員数がぎりぎりのため、従業員の労働時間が長くなっている。従業員の業務負担が増加している。これらから、少しのことで、感情を害し小競り合いになるケースが増えているものと思われます。

まず、刑法の傷害罪に該当した場合、一方のみが罰せられる例では、その従業員の懲戒処分の適用になりますが、双方の場合は、双方に懲戒処分を適用しなければなりません。当事務所でも、双方に懲戒処分を課すのかどうか、相談を受けた例が数件あります。懲戒解雇の事案でしたので、一方のみに解雇通告すると解雇通告された従業員は納得性が得られないのです。

けんかは「闘争」として扱われるため、健康保険は適用になりません。あとは、けんかと業務との因果関係次第で労災になるか否かですが、実態によるところです。

けんかの場合、kのように公的保険が適用にならないことも十分考えらえます。その場合、当然、治療費は高額になります。

日ごろから、言葉が乱暴だったり、切れやすい従業員がいる場合などは、よく従業員に考えるようにさせておくことが肝要です。

以上、簡単に補足して記事内容をご紹介しましたが、企業の対応のきめ細かさは必須の時代と言えます。12.04の日経の記事は、労務トラブルが発生する背景を考え、リスクを整理するうえで非常に有益です。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
首都圏中央社労士事務所
344-0031 埼玉県春日部市一ノ割1-7-44 ☎048-748-3801

「失敗しない人事労務の豆知識」でもQ&A公開(随時追加)しています。
       ⇒ http://www.cyuuou4864.com/category/1584282.html

公式ホームページ(中小企業向けサイト) ⇒ http://www.cyuuou606.com/
公式ホームページ(労務監査専門サイト) ⇒ http://www.cyuuou4864.com/
公式facebookページ ⇒ http://www.facebook.com/cyuuou606
公式twitter ⇒ https://twitter.com/cyuuou4864
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

この記事を書いたプロ

首都圏中央社労士事務所 [ホームページ]

社会保険労務士 亀岡亜己雄

埼玉県春日部市一ノ割1-7-44 [地図]
TEL:048-748-3801

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
主な業務実績等

★業務実績・企業の労務顧問、労務相談(年平均500件の対応実績)・中小企業の経営分析業務、管理会計研修・中小企業の人件費管理・中小企業の労務リスク対策・...

 
このプロの紹介記事
労務監査、労務分析による労務リスク対策を得意とする社労士 亀岡亜己雄さん

企業内の労務リスクマネジメントは企業の経営資源の適切な活用の第一歩(1/3)

「最近の労働問題は、人材の募集や採用、配置、異動、人事考課や昇給、昇進など労務管理にまつわる事柄のほか、経営者の発言や決めたことの押し付けなどが原因になっているケースが散見されます。データ上最多であるパワハラ、いじめ・嫌がらせに関しては、上...

亀岡亜己雄プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

採用から退職までの助言と支援、労働問題の事前措置と事後対応

事務所名 : 首都圏中央社労士事務所
住所 : 埼玉県春日部市一ノ割1-7-44 [地図]
TEL : 048-748-3801

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

048-748-3801

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

亀岡亜己雄(かめおかあきお)

首都圏中央社労士事務所

アクセスマップ

プロのおすすめコラム
◆「始末書を書け」と命じることはできるか
イメージ

日々、相談を受けている中で、多くの事案で登場するものの一つに「始末書」があります。「始末書」は、雇用社...

[ 裁判例に見る労務:始末書・誓約書等 ]

★定年前の無期雇用と定年後の嘱託有期雇用の労働条件の相違が不合理とされた例
イメージ

 嘱託有期雇用の賃金低下措置に問題を投げかける判決  一般に、多くの企業では、一定年齢により定年と...

[ 裁判例に見る労務:嘱託雇用、有期雇用 ]

◆メモやノート等はパワハラにおける損害賠償請求の役に立つのか
イメージ

パワハラは、労働問題の中でも証拠が残しにくいと言われている分野です。その足元をみてか、企業サイドは、...

[ 裁判例に見る労務・パワハラ ]

★パワハラの行為類型に関する情報の留意点
イメージ

 パワハラの当事者は、ネット上の種々の情報からパワハラにあたるか否かを判別する手掛かりを見出そうとし...

[ パワハラ ]

◆就業規則の抽象的な表現のあてはめはトラブルのもと
イメージ

雇止めや解雇といった、企業サイドがイニシアチブをとる雇用契約終了は相変わらず多くなっています。ハラスメ...

[ 雇用時事ニュースから見える労務 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ