コラム

2015-10-16

短納期生産を実現する「生産の仕組み化」

単純に生産のスピードを上げるだけでは短納期生産は実現できない

例えばこれまで納期が1カ月先だったものが、取引先の都合によって急に2週間に短縮された場合、単純に考えれば今までの2倍のスピードで生産しないと、納期遅延を起こしてしまうことになります。

現状のままで納期に間に合わせるには、残業を増やしたり休日出勤をしたりすることで埋め合わせをしなくてはなりません。そして、それでも間に合わなければ人員の増加や新たな設備の導入も必要になります。

しかし、仕事時間や人員を増やしたり新たな設備を導入したりして、生産のスピードを倍にしただけで納期に間に合わすことができるかといえば、そんなことはありません。
なぜなら生産に必要な資材などの仕入れにおいて、1つでも2週間以上かかるものがあれば、他の全ての資材が揃っていても、その時点で2週間の納期には間に合わないことになるからです。

つまり短納期生産を実現するためには、現状の生産方法を根底から見直した上で、新たに「生産の仕組み化」を行わなくてはならないということになるのです。


生産の仕組み化を実現させるための考え方

単純に、生産のスピードを上げるのではない短納期生産とは一体どういったものなのでしょうか?

一番に重要なことは、現場の人間がそれぞれの工程での問題点を明確にすること。そして、それを管理する側の人間が俯瞰(ふかん)で眺めつつ、全体の工程を調整した上でしっかりとした生産計画を立て、それを共有することです。

作業をしていて常に滞ってしまう工程があったとしても、その原因は必ずしもその工程や前工程にある訳ではありません。一つひとつの問題点を埋めていくというよりは、全体を俯瞰で眺めた上で計画を立てないと、仮にその工程の問題が解消しても、それによってまた別の工程に支障が出てしまうかもしれません。

現場側、管理側どちらかの意見だけを取り入れるのではなく、双方の意見を共有し、全体の流れを把握した上で生産計画を立て、それに則った「生産の仕組み化」をしていかなくてはいけません。


短納期生産は企業生き残りのための大きな武器に

現在はインターネットの普及によって、以前に比べ簡単に欲しい製品を手に入れられるようになっています。そしてそれは、国内に限らず世界中から安価なものを探し出すことも可能です。

これによって、品質の良いものが良いことは当然ですが、現在の製造業を取り巻く環境において、「品質の良さだけでは、勝負にならなくなっている」ということです。
かといって、価格で勝負したとしても海外と比較されては、疲弊していくだけで決して良い結果を得ることはできません。

そういった意味においても、品質の良さを生かしつつ、他社との差別化を図るには短納期生産を武器にすることが最も有効な手段と言えます。

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システムコンサルタント 藤井政雄

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