コラム

 公開日: 2015-08-29  最終更新日: 2017-09-13

システム導入の問題事例の紹介

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システム導入の問題事例

顧客概要    :一般消費材製造業、資本金: 12億円、東証二部上場(直前)
           売上300億円、従業員400人、国内3工場
業務の状況   :零細な外注が多いが長年の付き合いで、計画変動等にも対応できている。
           生産管理システムが老朽化しているため、業務遂行に支障が出ている。
           また、必要性はあるがロット管理ができていない。
顧客のご要望  :上場を見据えると老朽化したシステムをリプレースする必要がある。
と状況        コンサルタントに業務分析とシステム要件作成を依頼したが、特に調達業務に
            思ったような成果が上がるとは思えない結果であった。
            しかし、システム導入作業で検討を行う事として作業を進めた。
主要な要件   :要件定義を実施した結果、主に3つの施策を行う事を決定した。
         1.ロット管理を段階的に適用。当初は月次ロット、慣れたところで日ロットに移行する。
         2.3段階発注方式を採用する。
         3.集中購買を行う。(工場間で共通の部品が多い)
要件の詳細
     1.ロット管理
      ・ロット管理の経験が無いため、運用案を提示し運用方法の検討を行った、
       システムは改訂なし。
      ・ロットNOは業者の現品票記載の納入年月とした。(入荷時に現品票の作成業務を
       行う余裕がないため)
     2.3段階発注
      ・部品が重量物のため、先入先出が困難なこともあり、必要数を発注し、工程直納を行う
       運用とした。運用案がすでに検討済で不足しているシステム機能を作成する。
      ・業者任せの運用のため、業務レベルの向上を図る必要があり、予定の開示、内示、
       引取発注の3段階発注方式を行う事とした。
           <参考>現状の調達方法
             ①外注に計画を提示し、支給タイミングを取得。
             ②原材料の調達先にこれを納期として連絡し、納期を確認。
              納期がおり合わない時は、分納を含めた調整(上記①、②)を行う。
             ③製品から初工程に向けて順番に①、②を繰り返す。
            残念な結果であるが、現状の業務運用に固執する課長と主要メンバーの一部を
            配置転換するという事態になった。     
            また、新システムの稼働が迫っていたため、システム化には間に合わず、システムの
            標準機能での発注後、納期調整を行う運用となった。システムの安定稼働後に
            システム化を行った。
     3.集中購買
      ・システムの機能はなかったが、非常に軽い改造で対応が可能となった。
       本社工場で、全工場分をまとめて発注する運用とした。

問題   :システム導入期間が延びてしまった。
      主な理由としては、以下の2点
       1.システム導入前に決めておくべき「業務運用方法」が検討されておらず、システム導入の要件
         定義で運用方法の検討が必要になり、時間がかかってしまった。
        ※本来の要件定義では、目標とする業務運用とシステム機能のギャップを洗い出し、対応を
          検討するというものである。実態は、現状の運用では問題があるのは認識しているが、
          システムの機能に合わせた運用が可能か否か(どこに問題があるか)がわからず、時間を
          かけての検討が必要となった。
       2.現状の業務運用の詳細が把握されていいなかったため、現状運用とシステムのギャップを
         確認するために、何名かの実担当者からのヒアリングを行い、現状運用の詳細を整理する
         必要があった。

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