コラム

 公開日: 2012-09-23  最終更新日: 2014-07-03

高齢者の介護予防のための声みがき術 口内整備  短頭直入の法則

文化の宅急便
声
「短頭直入の法則」

いくら大きな声でしゃべっても、その声に輝きがないことには、人を振り向かせることはできません。
ほら、よく居酒屋で、いい気分になった方々の声がウワンウワン、ガンガン飛び交っている時があるじゃないですか。

これは雑音。

「雑音」というのは、人間が「無視することに決めている音」です。
その意味を聞き取ろうなんて誰もしませんものね。

そういった声には「響き」はありません。

「響き」や「輝き」をともなってこそ、声はスピード感を感じさせてくれるのです。
聴く人は、そのスピード感を心地よいと思うものです。

でも、決して、早口で喋ることがスピード感を生み出すのではありません。
ゆっくりとしゃべってもスピード感を感じさせることはできます。

これは、滑舌が悪いという悩みを取り除いてくれる法則です。

そういった「響き」「輝き」を増やすトレーニングを体験してください。
「短頭直入の法則」・・・・・

「単刀直入に話しましょう」といわれて、それまで紛糾していた議場が一瞬にしてシーンと静まり返る場面がよくありますね。

「たんとうちょくにゅう」=
《一人で刀を持って敵に切り込む意》から、直接に要点を突くこと。遠回しでなく、すぐに本題に入ること。
今回は例によって・・・少し文字が違いますね。短い頭で「短頭」としました。

世界の人種には「長頭系」と「短頭系」があります。

これは頭の上下の長さではなく、鼻頭から喉の奥までの距離に関する区別です。
西アジアを舞台にしたアラブ人とイラン人が長頭系であり、トルコ人が短頭系であるという説に出合いました。
トルコ人と日本人との関係はあまり詳しく解明できませんが、それこそ単刀直入にいいますと、日本人は「短頭系」の人種です。
つまり奥行きのない顔立ちです。鼻の先から後頭部のでっぱりの距離が短いのですね。


<トレーニングの方法>
前回、「軟口不落の法則」に従ってもちあげたままの軟口蓋ですが、これでも、まだ共鳴腔を確保するには十分とは言えません。
少しでも響く部分を広げるために、今度は前後にスペースを拡大したいのです。

短頭系と長頭系は詰まるところ、骨格の仕組みですから、最近話題のマジシャン、セロでもないかぎり(まあ、彼でも無理でしょうが)頭蓋骨全体を瞬時に前後に引きのばすなんて事は、到底不可能です。



それならばという苦肉の策が、発音をするときに唇を少し前に突き出すようにする技です。

こうすることによって持ち上げられた軟口蓋と首の骨の間に隙間ができ、それまでの響きが鼻のほうに直接入り込む感じがしませんか。

「短頭直入」の秘策です。

「あれっ!」この話どっかで聴いたなあと思われた方。
えらい!ちゃんとトレーニングを積み重ねてきましたね。

そうです。
「容量不変の法則」を更に発展させたものです。
特に「イ」「ウ」の発音の時に、奥行きを拡大せよ、といいましたが、他の母音でもつかえます。

この法則は実は私がカラオケの歌い方を指導するときに強調している法則です。

フレーズの歌い締めを綺麗にするためにお教えしています。
いつまでも響きを残しておく方法。つまり、歌の余韻を印象付ける方法です。
歌い閉めのビブラートも綺麗に残せますし、一旦鼻腔に響きを渡してしまうと、後は口の形をどのように変えても響きは変化しません。

練習では声を響かせておいたうえで、口の形をいろいろに変えてみてください。
ね、響きは変わらないでしょう!

私たちのような短頭民族が、本場のジャズボーカリストのような深みのある声をだせるようになる一方法として、私はしばしばこの方法をお教えしています。
この法則を使えば確実にボリュームと声の輝きに違いのでることが実感できるでしょう。

字幕スーパーでみる洋画と吹き替え版のギャップは、日本の声優さんの技量によって生じるというより、頭形に由来した声質の違いが影響するのではないかという思いが高まってきている私です。




「軟口不落の法則」の両刃の刃は、「軟口蓋を固めすぎて、あまりにもがっちりフォームを固めてしまうと息の抜け道がなくなって、かえって相手に息苦しい思いを感じさせてしまう」ということです。 

そのときにこの「短頭直入の法則」を思い出してみて活用してみてください。
効果的なトレーニングとしては次の子音をともなって声をだしてみることです。

「H」です。
唇を少し前に出して喋る「アイウエオ」の前に「H」をつけ、「ハヒフヘホ」と言いながら、最初の「H」の部分で思いっ切り、鼻の部分に空気を通してしまうのです。

最初は少し鼻にかかった声になるとは思いますが、この魅力的な鼻声は今後、色々と使い道がありますので、まあ、だまされたと思って会得しておいてください。

普通の声で「アー」と発声しながら、唇の輪郭を際立たせるように、すこし硬くして、前に突き出してみてください。

どうですか、その瞬間、いままで曇っていた響きが輝いたような気がしませんか。
そして鼻のほうへ少し響きが移っていったはずです。

同様にほかの母音ででも試して見ましょう。
同じ様な事が体感できるはずです。

でも、薄っぺらな声のほうがクールという感覚をお持ちの方には無縁の法則かなあ。


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