コラム

2012-09-21

高齢者の介護予防のための声みがき術 カラオケのスキルUP その7

makino
歌声サロン

●R=Rhythm

リズム。
日本人はリズム感が無いということをよく言われてきました。
でも最近の若者は決してそうではありませんね。
すばらしいリズム感が備わってきています。

きっと聴いてきた音楽ジャンルによって耳の育ち方が違うということでしょうね。
若者は笑いますが、決して演歌のノリが悪いわけではありません。
演歌には演歌の、民謡には民謡の、ポップスにはポップスの、ロックにはロックらしいノリ方があるということで構いません。ラップはそういう意味ではリズムが命です。


リズムというものは、どんな音楽にも必ずあるものなんです。

音楽療法を学んでいたときに印象に残った言葉で「レベルアタック」という表現がありました。
音楽の要素のなかで、まず人間にとって一番基本になるのがリズム。
これは根源的に人間にとって快感となるものとのことです。

それから二番目に理解しやすいのがメロディ。
三番目としてハーモニー。
このようなレベルで人間が音楽的刺激を理解し受け止めるというものです。
これは人間の感覚の発達段階としても符合する考えだといわれています。

ですから、それぞれのクライアント(音楽療法の対象者)の需要レベルにあわせて効果的に音楽を導入をしていこうというのが、その内容であったと考えます。
詳細については拙著「音楽セラピーのすすめ」(1999 エイデル研究所刊)や音楽療法の専門書などをご参照頂ければと思います。

幼児のレベルでも、原始的なリズミカルな音楽にはすぐに身体をつかって反応を示すということです。
その考え方をすすめていけば、演歌、民謡世代、あるいはフォーク世代にとっては、それぞれなじみのリズムがあるわけですから、それを使う事で「レベルアタック」を行なえば、より効果的ということになりますね。

このように音楽の根源的な要素としてリズムがあるわけです。

これを感じさせない音楽は、のんべんだらりとして長時間の視聴には適さないということ結論になります。
少し前に述べた環境音楽は、リズムをあえて隠すことで聴く人をリラックスさせるのですが、歌の場合には、リズムを感じさせることで高揚感を導くわけです。


歌のように言葉を伴う場合には、言葉の持っているイントネーションも関係してきますから、一概にリズムの乗り方を規定することはできませんが、伴奏のリズムをよく聞き取ってそれを身体の中に吸収しておくことは、とても大切なことです。

話し方でもリズムのある話し方というのは、聴く人の興味をそらせることが無いということも覚えておきましょう。一本調子というのは歌にとっても、言葉でのコミュニケーションにとっても大敵です

リズムを感じさせるトレーニングの基本は「出だし」をしっかり声にすることです。
これは歌う場合もしゃべる場合も同じことです。
もし、子音を伴って歌がはじまる場合には、その子音+母音の口腔内図を思い出してみてください。「マ・パ・バの法則」に合致した言葉の場合はより効果的な歌いだしができそうですね。勿論、「シュワッチの法則」で喉奥が開いたままであることは、歌いだす瞬間には必須です。

イメージとしては、絵を描くことと同じだと考えてください
真っ白のキャンバスに最初の一色を置くとき、緊張しますよね。
その色は最後まで影響してくるはずです。

リズムの始まりをつくるのですから、最初の出だしは大切に大切に。

ものすごく荒っぽい言い方をしてしまうと、いい歌というのは
「最初の一音、母音の色、鼻腔の活用」が決めてです。
こころして最初の音を生み出してくださいね。


さて!これで、貴方もVip’ Barの常連になることができました。
もう一度いっておきますね。
「歌は語れ セリフは歌え」です。

コミュニケーション力を高めるために学んだ「声みがき術」は、このようにカラオケでも十二分に活用をすることができるのです。

コミュニケーション力が衰え始めた現代、それを復活させるために、いくつかの試みが各地で行われています。話し方の講座や出版物もたくさんあります。
でも、その前の前提として、「どのような声」で伝えるのかということに関しては、まだ少し遅れをとっているような気がしています。

私は音楽家としての立場から、今回このような発言をしてみました。
「声というのは言葉以外の情報もふんだんに含んだ振動である」と信じています。
皆様の声に、皆様の心にある、やさしさ、あたたかさ、自分という人間の独自性、人への思いやり、感謝などさまざまな思いが反映されるだけで、氷解することができる人間関係の問題もたくさんあるのではないでしょうか。

天から授かった、世界に二つと無い貴方自身の声を少し磨いてゆくことで、この社会がもっとふくらみのある素晴らしいものになるのです。

ぜひ、この本に書かれた法則を習得して身につけてください。

皆様のコミュニケーション力がますます素晴らしいものになることを、心よりお祈りしています。
貴方の「こころの健康 声の健康 身体の健康」のために、このテキストを十分にご活用ください。
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