コラム

 公開日: 2014-08-22  最終更新日: 2014-08-26

よく「木は生きている」とか「呼吸している」というけれど?

「木は生きている」?

というけれど

 住いの仕事に関わっているとく耳にする言葉で「木は生きている」とか「木は呼吸する」などがあります。
実際に伐採された木は植物としての生命は終えているわけですから実際に呼吸などしませんので少し違和感を感じます。



 この言葉は木材が吸湿放湿する現象を呼吸に見立てているものだけの事です。
最近では木材以外の内装材で吸湿放湿することを謳った材料をよく目にするようになりました。「呼吸する壁」なんて謳う素材もあります。

 また近年は泥壁などの伝統的素材もその吸湿放湿性能が見直されています。
建材メーカーなども面積当たりどのくらいの吸湿放湿性能があるかを現していますが、比較しやすい統一された表現方法では無いので実際の空間い使った場合どれだけ効果があるのかよくわからないのです。

 吸湿放湿性能に期待されることは「夏の室内湿度を低下させる」であるとか「冬の結露を防ぐ」などが代表的なところですが、どのくらいの吸湿放湿性能がある素材をどのくらい使えば効果があるのか実際には不明と言ってもいいと思います。
結露を少なくさせる程度は確かに実感していますが、「夏の室内湿度を低下させる」とまでは体感したことはまだありませんし、窓を開け風を通す効果に比べれば内装材の吸湿放湿性能程度は体感的には無いに等しいと考えています。



 吸湿放湿の原理は建材や木材表面の微小な孔に湿気を持った空気が接触し、湿気が孔に取り込まれる現象です。
反対にする接する空気に含まれる湿気が少ないと穴に取り込まれた湿気が空気中に放散される現象を放湿と言います。
実際に住まいに使われるほとんどの素材には微小な孔はあるので常に室内では吸湿放湿現象が行われ、程度の差こそあれビニールクロスでさえその性質はあります。

 室内に使われる素材で吸湿放湿性能が無いのは金属とガラスだけです。
冬の結露が現れる場所もまづは金属部とガラス部なのはそのためなのです。
吸湿放湿性能を売りにした建材は確かにある程度の効果はあるのだと理解していますが、室内環境をコントロールするほどの効果は期待しないほうが賢明です。

 結露を防止したいのであればまずは「室内の絶対湿度を下げる」ことが大切で、生活の中での水蒸気発生を少なくする工夫が大切です。

 ただ吸湿放湿性能が高い素材は気泡(孔)が多いため触感としてやさしく、冷たさを感じにくかったり暑さを感じにくかったり体感的に良好な環境をつくることが出来ます。
どちらかと言えば性能よりも総合的に良質な環境をつくる素材と考え選択したほうが良さそうです。その結果、吸湿放湿性能も付いてくる程度に考えましょう。



 当然良質な環境を求めるという考えに立てばいくら吸湿放湿性能が高く謳われていようと化学物質、石油由来の原料から作られたものや、そのような成分が多い物は使うべきではないと思います。
 ビニールクロスでもそのような機能を付加したものがあるようですが機能は確かにあるのでしょうが健康的なのかどうかはまた別問題だと思います。

 新しい素材を使わなくても昔から住まいに使われてきた素材には確かに安心できるいいものがあります。
一つの性能だけに目を奪われない素材選びが大切です。

家をつくろうと思ったら読んでください。
良い家づくりのコラム

シンプルな木の家
事例集があります。お問い合わせください。

埼玉県川越市 吉田134
アーキクラフト 福田義房
049-234-5312
craft@hkg.odn.ne.jp
http://www.archi-c.com/

埼玉でシンプルで住みやすい木の家を提案しています。
間取り(プラン)は住まいづくりで一番大切です。間取りのお悩み何でもご相談ください。
アーキクラフト 一級建築士事務所

この記事を書いたプロ

アーキクラフト一級建築士事務所 [ホームページ]

建築家 福田義房

埼玉県川越市吉田134 [地図]
TEL:049-234-5312

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お住い拝見
イメージ

シンプルな木の家、飾り気よりもいつまでも永く使える住まいでありたいと考えています。 住まいに限らず誰しも心惹かれるイメージやデザインがありますね。...

「シンプルな木の家」2014
シンプルな木の家

プランニング「シンプルな木の家」は子育て世代の方々に向けたコンセプト住宅です。建物形状、屋根形状、間仕切り、建具などをシンプルな構成にすることにより関築費...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
環境にも体にも優しい木の住まいを考える建築士 福田義房さん

「子供たちに残す価値のある家」を目指し、自然素材による住宅設計に取り組む(1/3)

 「子供たちに残す価値のある家」とは一体、どんな家なのか。そんな命題に一つの回答を示すのが、アーキクラフト一級建築士事務所の福田義房さんです。福田さんは設計士として、地元である埼玉県を中心に木造住宅の設計・監理に携わっています。 「コン...

福田義房プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

耐震性と暮らしの変化に対応出来る住まいを、自然な素材で実現

事務所名 : アーキクラフト一級建築士事務所
住所 : 埼玉県川越市吉田134 [地図]
TEL : 049-234-5312

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

049-234-5312

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

福田義房(ふくだよしふさ)

アーキクラフト一級建築士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

春の皮むきイベント  「冬に木を伐り、春に皮を剝き、夏に家を支える」 毎年恒例イベント

福田さん  昨日は大変お世話になりました。暑い中、なかな...

上戸新町
  • 40代/男性 
  • 参考になった数(2

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
上尾市 通り土間のあるこぐまさんの家UPしました。
イメージ

 上尾市 通り土間のある こぐまさんの家UPしました。 上尾市で土地から求めた住まいづくりでした。...

[ 実例集 ]

伐採見学会です。
イメージ

11月27日伐採イベント開催です。来年家づくりをお考えの方ぜひ林業の現場をご覧ください。 開催日時...

[ 山と材木 ]

上尾市 こぐまさんの家 ギャラリー掲載しました。
イメージ

上尾市で土地から求める家づくでした。 ご夫婦とお子様2人これからの暮らしを支える家づくりです。プロジェ...

[ 子どもと住まい ]

無垢材の使い方 床板は厚い方がいい?
イメージ

 無垢材の使い方 床板は厚い方がいい?  一般的に床材として商品になっている無垢の床材の厚みは、9mm、1...

[ 建物の素材 ]

押入れの中は板壁が一番! 無垢材の使い方
イメージ

 押入れの中は板壁が一番! 無垢材の使い方  収納編 部屋の仕上げ材は気にするけれど収納の中までは...

[ 建物の素材 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ