コラム

 公開日: 2014-05-03  最終更新日: 2014-07-03

エアコンのいらない暮し(3)

夏は余計な熱の出て行ってもらおう。




エアコンのいらない生活で夏に強敵になるのは湿度だけではありません。
余計な熱にも出ていってほしいものです。
熱も湿気と同じく高いところが好きです。

温度の上がった空気は軽くなり(密度が下がり)自然と上に登ります。住まいも1階よりも2階の方が温度が高くなることが普通です。
上に上がることを阻止することはないのです。勝手に上がってもらいそのまま出て行ってもらう工夫が大切です。
出ていけない熱は小屋裏や2階に籠り、だんだんと下まで暑くなってきます。

 積極的に出て行ってもらうためには空気の入る地面に近い窓と屋根に近い窓が必要です。
窓の高低差を利用して湿気と一緒に出て行ってもらいましょう。そうすることで気流も生まれ、皮膚の表面の気化熱も奪い、いいことづくめになります。

 夏に外から入ってくる熱の多くは窓から侵入します。
いくら高性能な断熱材を壁の中に入れてもガラスはほとんど遮熱できません。普通ガラスは直射日光が当たった場合その9割の熱を室内に伝達します。



 ペアガラスだから断熱性も良く、熱も入りにくいと思い込んでいる人が建築関係の仕事をしている人にも多いのに驚きますが、ガラスを2枚にしようと3枚にしようと直射日光による熱の伝達にはたいして効果はありません。

 断熱性能の高い複層ガラスやトリプルガラスは冬場の断熱性の向上と結露防止に効果を上げるものなのです。
ガラスの性能で遮熱効果を上げるには普通ガラスでは無くLOW-Eガラスという低放射ガラスを使うと5割がた熱を遮れますがコストも上がります。

 さらに真空ペアガラスやガス入りペア、トリプルガラスなどもありますがコストをかけた割には直射光からくる熱にはあまり効果が期待できません。これらの本領発揮は冬なのです。
つまり夏エアコンのいらない家をつくるにはガラス性能に期待しないで窓を開け、風を入れる。
風が入ってくる窓はできるだけ大きく、出ていく窓は高い位置で小さめがいいのです。

 そして「昔に学べ」です。昔から強い日差しを防ぐ工夫はされてきました。代表格はスダレ、日陰をつくり風は呼び込めます。
人工的に日陰をつくる方法を考えるのが得策です。スダレはコストパフォーマンスがものすごく高い優れた遮熱装置です。



 そのほかにもオーニングや外付けブラインドなどもありますが、コストを考えるとスダレに敵う装置は見当たりません。また、新築で考えるのであれば夏の陽射しは防ぎ、冬の陽射しは入れる庇の出幅のコントロールをしておきましょう。

風を呼び込むにも、冬の陽射しを入れるにも南側の窓は大きくしたいところ、新築であれば夏に陽射しを防ぎ難い西側の窓は低放射ガラスなどを装備したいところです。
コストバランスを考えてエアコンのいらない家を実現したいです。

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