コラム

 公開日: 2014-04-23  最終更新日: 2014-07-03

埼玉でエアコンのいらない家

埼玉でエアコンのいらない家


エアコンはなるべく使いたくないという方の住まいの相談を多くいただきます。
お話を聞いていくとエアコンをなるべく使いたくないという理由は大きく分けて2つあります。



1つはエアコンによる体の不調
エアコンによる体調不良を経験された方が多く、家族の健康を考えた上でなるべく使いたくない。という判断です。
快適に過ごすためのエアコン設備ですが、人工的に造られた室内環境の違和感なのだと思います。
何かもっと別の方法でも快適に過ごせるのではないかという期待感を感じます。



2つ目の理由は単純に電気代の節約です。
エネルギーシフトの真っただ中で生活している私たちです。エネルギー消費に無関心でいられるわけはありません。省エネ推進と言われ節電キャンペーンなどを展開される状況の中で、だったらこの際「エアコン無しで」というわけです。

では、エアコン無しの暮らしとはどのような住まいでしょうか。
室内環境に対する考え方も大きく分けて2つあります。



一つが室内環境を人工的にコントロールし、省エネを実現する手法で「スマートハウス」と呼びます、補助金支給などをあてて国も推進しています。
この手法ではエネルギーを「見える化」することにより省エネ意識を高める。という考えで、エアコンも積極的に使用しますが、上手にコントロールすることにより省エネになるという手法です。

もう一つは自然の環境を利用しながらできるだけ快適に暮らす、「パッシブハウス」という手法です。
アーキクラフトでは少し昔に戻った家づくりをしていますが、その地域に適したつくり方があります。
昔から住まいは地域の環境に合わせたつくり方で暮らしやすく工夫されてきました。



昔のつくり方をそのまま今再現するのではなく、知恵や工夫をもう一度見直し、現代の技術や素材も取り入れながら、体に優しい快適な住まいをつくろうとしています。

「エアコンのいらない家」とは言っても全く使わないということでは無く、扇風機もあればストーブも使いながら程々にバランスのとれた暮らし方が出来ればそれがよいのではないかと考えています。

何かの機器に過度に依存しない、何かのエネルギーに過度に依存しない。
暑ければ一枚脱ぐ、寒ければ一枚着る。窓を開ける。閉める。
人が動かなくても快適になる手法では無く、人が動かないと快適にはならない。
そんな緩い考え方の住まいをつくりながらその延長線上に「エアコンのいらない家」が実現できるのではないかと考えています。

実際に近年設計させていただいた何軒かのお家では全くエアコンを使わないか使っても少しだけ、という方が多くいらっしゃいます。
もちろん最初からそのような暮らしを望んでいる方たちですので意識や心持ちの問題もあると思いますが、暮らしやすさは建物のつくり方である程度コントロールできるものなのです。

「エアコンのいらない家」にどうしても必要なのは「夏の風と冬の太陽」その辺のことを次回はもう少しお話ししたいと思います。

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