コラム

2012-12-26

木造 VS 鉄筋コンクリート

木造 VS 鉄筋コンクリート

木造の建物では高層と言っても一般的に3階建て程度ですが、鉄筋コンクリート(RC)では木造では不可能な何十階もの建物が可能になります。
木造で高層というと法隆寺の五重塔やお城などがあります。



では地震に対してRCは木造よりも強いと言えるのでしょうか。
イメージとしてはかなり強そうですね。

コンクリートの長所はその圧縮に対する強さです。その力で階を重ねることが可能になります。
対して短所は塑性力が無い、硬いが故に粘ることが出来ないので、いったん破壊が進むと瓦礫になるまで一気に倒壊します。
広い敷地での爆破解体の映像を見たことがあると思います。アメリカなどではRCの解体工事ではよく採用されるようです。
アメリカでは日本に比べ地震による被害が極端に少ないのでRCの中に入っている鉄筋が少なく、爆破解体が可能になるようです。
日本のRCは鉄筋量が多く同じような方法は敷地が広い狭いにかかわらず無理なようです。



では地震国日本のRCにはなぜ鉄筋が多く使われるのでしょうか、鉄は引張に強く、圧縮に強いRCと組み合わせることでお互いの欠点を補い、圧縮にも引張にも抵抗でき、建物の粘りが増して地震にも耐えられるようになります。

外国に比べかなり多い鉄筋量と言われていますが、その量を定めているのは建築基準法です。
建築基準法で定められた地震・風圧力・固定・積載それぞれの荷重に対して安全であることを計算により確かめなければなりません。
基準法で定めているのは大ざっぱに言えば関東大震災に耐えられるレベルです。
このことは木造であっても同じです。
つまりRCであっても木造であっても地震に対しては同じ強さが求められていると言えます。



建物に車が衝突するイメージをしてみるとRCならば車が壊れ、建物は傷がつく程度のような気がします。
木造では車も損傷しますが柱も折れ、かなりの被害があるようなイメージが持てます。
実際に質量が大きく硬いRCは車の衝突エネルギー程度は耐えてしまいます。
しかし、地震のエネルギーはとてつもなく大きく、その影響は逆に重い質量のある建物ほど大きく受けます。
質量が大きいために軽量な木造よりも大きなエネルギーを受けてしまうのです。

つまり、鉄筋コンクリートの家だから地震に強いとは言えないのです。
逆に基準法レベルより耐震等級を上げた木造住宅であれば、基準法レベルのRCよりも地震に対しては強いと言えます。
もちろん際限なく強度を上げていく競争をするのであればプランニングによりますが木造に勝ち目はありません。



建物はその構造によりそれぞれ長所短所が生まれます。
大切なのは構造を選択するときにイメージが先行ではなく、正しい知識で選択をすることです。
その建物に何を求めるのかよく考えればおのずとふさわしい構造は選択できます。

迷った時は専門家のアドバイスを受けましょう。
間違ってもそれぞれの工法を売りにしている会社に行ってはいけません。
自分のところが一番に決まっていますので。

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