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 公開日: 2012-12-18  最終更新日: 2014-07-03

地盤と基礎と保障と

地盤と基礎と保障と

木が直接土に接すると腐っちゃうし、シロアリにやられたりするから柱の下には石を置こうね。
と言って始まった建物の基礎ですが、それだけの目的にしては最近の基礎はかなり強力です。
基礎の性能としては上記のこともかなり重要ですが、同じくらい重要なのが「荷重を地盤に伝える」と言う役割です。
この場合の「荷重」とは建物の重さだけではありません。地震による荷重や、風による荷重や、積載荷重も考慮する必要もあります。
建物に加わるすべての荷重は軸組(上部構造)から基礎に伝わり、地盤に吸収させます。
軸組の(上部構造)がいくらしっかりしていても、それをささえる基礎が崩壊してしまったらどうにもなりません。



また、基礎がいくらしっかりしていても地盤が弱ければどうにもなりません。
したがって、基礎の設計に当たってはまず、地盤の強度を知る必要があります。調査方法は住宅程度の基礎であればスウェーデン式が一般的であり、当事務所ではより詳細にデータを得るためにスウェーデン式に、土質調査を併用しています。
地盤が強い弱いを判断する場合に注目するのは、地盤の許容支持力と沈下量です。
許容支持力は、地盤の極限支持力を安全率で割ります。
沈下量は、建物の重さにより沈下する量を表します。
許容支持力と沈下量は別のもので、それぞれ検証しないといけませんが、木造住宅は構造物として比較的軽いので、地盤の許容支持力よりも沈下量でNGになる場合がほとんどです。
住宅地盤の許容支持力は、基礎の底から2.0mの深さまで検討します。住宅の荷重程度であれば2.0mまでに分散されてしまうという考えからです。
対して沈下は約5.0mまで検討する必要があり、国土交通省の告示では、基礎底面から2.0m以内において1.0KN、2.0~5.0m以内で0.5KNで沈下する層がある場合は何らかの処置をするように定められています。
沈下には「即効沈下」と「圧密沈下」があり、即効は読んで字のごとく、圧密は10年が沈下の目安で10年以後まで沈下が進行することはないと言われています。
盛り土をした造成地でも概ね10年経過していれば沈下はしないと言うのが一般論です。



現在の家づくりでは「保障」と言う問題が重視されます。
地盤についても同じことで、「地盤保障」を付けるか付けないか選択を迫られる場合があります。
瑕疵担履行法により建物に瑕疵がある場合は、施工者は無償で保証しなければなりません、その資力がない場合は保証機構が保障に当たりますが、地盤が原因な場合は、建物に瑕疵が無いのですから保障の対象外となります。
そこで必要になってきたのが「地盤保障(保険)」です。
「地盤保障(保険)」を受けるためには保証会社が基準に照らし安全な地盤であるということを認めなければなりません、そして保険料を納めて成立します。
そのために必要になるのが地盤調査により安全であることの証明や、改良工事を行った上での結果データです。

最近では非常に多くの建物が地盤改良を行います。その原因は「地盤保障(保険)」を受けるためとも言えます。
保証会社は当然リスクを減らすために調査で「グレー」な地盤においては「要改良」と判断します。また、一般的なスウェーデン式だけの簡易的な調査では調査費用は安く済みますがグレーの幅も広がってしまいます。
明らかに状態が良さそうな地盤では調査費を抑えられるスウェーデン式がベストと言えます。
地盤改良は建築費に占める割合も大きく、あとからわかったのでは資金計画が大変です。
土地が決まっているのであれば計画段階での先行調査をお勧めしています。
調査方法は、グレーな部分をできるだけ減らす、スウェーデン式と土質調査の併用をお勧めしています。スウェーデン式が約4万円から6万円の調査費に対し、土質調査まで行うと約8万から10万程度掛かります。
基本プランがあれば施工会社が未定の方でも地盤調査は可能です。
調査のみもお引き受けいたします。
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