コラム

 公開日: 2015-02-18  最終更新日: 2015-02-26

面白い 「 蔵 」 の歴史。

蔵と言って思いつくことや描くことは、
大きな庄屋さんなどの敷地にいくつも建つ調度品などが納められたものや、
酒、味噌、米などを寝かせるもの、
そして時代劇の盗人が忍び込んで盗み出す千両箱が積まれた金庫などです。

「クラ」という言葉は、倉・庫・蔵という3文字の漢字で表すことができます。
人間の歴史の中で、社会的な地位を表す素材となってきました。
「 倉 」・・・食の文字を省略した形と、口(くち)という字が合体しています。
       元来は穀物を収蔵する場所でした。
「 庫 」・・・兵器、荷車、などを収蔵する場所であったといわれています。
       
※ 「 倉 」 「庫 」 ともに、中に収蔵する内容は食べ物や器、物へと拡大していきました。

これに対して、
「 蔵 」・・・収蔵する内容や中身よりも、貯蓄をするという意味あいが大きかったようです。
       それが進んで収蔵する場所そのものを指す意味へと変化していきました。
        歴史的からみると  「 蔵 = 資産 」 と考えるのです。
        日本人の社会的・経済的地位を象徴するものと考えられるようになっていきました。


蔵の歴史はとても古く、彌生時代の高床式の穀物蔵から始まりました。
奈良時代には正倉院や地方の国府の正倉、寺院の経倉、宝蔵などが生まれています。
戦国時代には武器庫や書物蔵、米蔵などが築かれました。
江戸時代に入り産業や商業が発展すると、
質蔵、金蔵、酒蔵、味噌蔵、藍蔵、嫁蔵、蔵座敷,、見世蔵などという、
それぞれの用途に合わせた蔵がたくさん造られています。
各地方に残されていて、今も現存するものは主にこの時代のものです。
約100年から200年という歴史を持つものが多いのです。

ですが、この 「 蔵 」という存在は一部の身分の高い人達のものでした。
庶民は守るべき財産がなかったため 「 蔵 」 はおろか、
 「 錠 」 (錠前)なども必要としませんでした。
せいぜい 「 心張り棒 」 (つっかえ棒) 程度で良かったのです。

「 錠 」 については後日改めて書きます。
今では当たり前の鍵・錠にも面白くて素晴らしい智恵がたくさんあります。

今回、さいたま市緑区原山3丁目で中古鉄骨店舗を
【 古民家カフェ 藍 】 に、リフォーム中ですが、ここでも錠前には苦労しました。
大工さんからは、「 つっかえ棒にしといたら? 」 と言われ、
その場に居た職人さん達みんなで大笑いしました。



日本には四季があります。
それにあわせた衣服や調度が必要になります。
欧米の2倍ほどの家具調度が必要とも言われています。
それをバックアップしていたのが 「 蔵 」 の、存在なのです。
「 蔵 」 は、日本人の住まい方の原点のようにも思います。
現代では 「 蔵 」 そのものは持てないものの、
押入・納戸・クローゼット・車庫・レンタルスペースと名を借りて、
物を収納する生活感は古代から変わらず受け継がれているのです。
「 蔵 」 を、取り入れた住宅も増えていて、
物を大切にする日本人の特性が垣間見れますね。




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